コレクション: 2026SS

「Unwritten Familiar」

知り合いのアトリエにお邪魔した。
倉庫のような、箱の様な佇まい。
中に入ると、駐車場とリビングとキッチンの境界線がないからまだ完成していないローな感じがした。

2階に上がると、
彼の飼い猫に案内される様に
なんとなく、ソファに腰掛けた。
その瞬間、彼の「定位置」にふみ込んだ気がしてしまって
ソワソワしながら近くに置いていた銀の椅子に座り直した。

後から2階に上がってきた彼が
さっき私が腰掛けたソファの位置に座り
ほっとする。

その後
倉庫の様な家で出てくるには
心地良すぎるくらい冷たい缶ビールと、ドーナツをもらい
内容は覚えていないがそれぞれの話をした。

ふとさっきの、彼の「定位置」に
踏み込んでしまった感覚を
シンディーシャーマンの
「バスライダーズ」に重ねて思い出していた

誰かの残した影のような
擦れみたいな。温もりよりも、熱というか。
そんな「ルーティーン」を感じるスペースに
俯瞰で、土足で、入り込み
自分の言葉や思考や影にそれをおきかえたりしている

メインディナーの顔をして
横に添える間いたことない野菜みたいな
そんなアトモスフィアを今季はしてみたいなと思った。